「電気自動車用ケミカル」

(2011/09/20)

 電気自動車用ケミカルといえば、電池用と熱マネージメント用です。電池用では、

リチウムイオンが主流の座を固めつつあるものの、どのリチウムイオンで実用化され

ていくか、まだ定まっていない状況です。ガソリンエンジンと比べて、高い耐熱性が

要求されるため、エンジン周りの素材もガソリンエンジンとは大きくことなります。

この分野でも、大手ケミカルメーカーが次世代のスタンダードを狙ってしのぎを削って

います。

 

 プラグインハイブリッド、電気自動車の量産が、開発と並行して進んでいる現状に

おいて、ケミカルメーカーにとっては、素材の量産化には、リスクが伴います。量産

技術を確立しても、早いサイクルで新技術に置き換えられてしまうからです。

 

 BASFが、この分野で1億ユーロ以上の投資を発表しました。電気自動車用ケミ

カルで標準をとれるかどうかが、世界の大手ケミカルメーカーとして、君臨し続ける

ことができるかどうかの、大きなポイントとなります。他の大手ケミカルメーカーも追

随してくることでしょう。

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