「福井大学 樹脂メッキ新プロセス」

(2011/10/13)

 樹脂への着色といえば、顔料分散、蒸着、コーティングが考えられます。化学工業日

報の発表によると、福井大学が、樹脂メッキの新プロセスを開発したとのこと。「樹脂メ

ッキ処理に適した親水性に改良するとともに、微細な凹凸をつくることでメッキ皮膜の

密着性を高めることができる」(化学工業日報10月11日)とのこと。つまり、樹脂との

双溶性、顔料の濡れ性が悪い場合でも、着色が可能になるということです。画期的な

プロセスだと思います。今まで、着色が難しかったものに、着色できます。着色だけで

なく、ポリイミドへの金属回路を直接メッキ処理することで、回路基板が形成できます。

大幅なコスト削減、工程削減が期待できます。今後の実用化に向けての動きに注目

です。

小冊子無料ダウンロード

ケミカルニュース最前線

高福化学工場長のつぶやきブログ