「キャボット/乾式法リチウムイオン正極材」

(2012/04/05)

 

キャボットは世界最大のカーボンブラックメーカーです。また集積回路向けシリコン半導体の研磨剤ヒュームドシリカシリカでも最大手です。カーボンは、着色剤としてのインクや、補強材としてのタイヤ、導電材としての電子部品に使われています。ヒュームドシリカは、湿度を吸収するため、お菓子の中に入っている乾燥剤に使われていたり、微粒子で粘度を調整できるため、ペースト状の製品の増粘材として使用されていたり、非常に幅広い用途で使用されています。そして、このキャボット社がリチウムイオン2次電池正極材の新規製造方法を開発したと発表しました。従来一般的であった湿式法ではなく、乾式法でのプロセスとのこと。詳しくは分かりませんが、湿式法よりも乾式法の方が低コストで大量生産に向いてるのではないかと思います。幅広いアプリケーションと全く新規での研究開発ができるケミカル大手企業の強さを感じざるを得ません。

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